2021/11/29 15:50




半年以上経過した真鍮板を使って実際に自宅で行った検証結果。

*上記写真、暗いので少しわかりにくいですが、光っている部分をよく見てください!


①:酢(米酢で検証)

まず2分ずつ浸してみる。

十分明るくなったが更に2分、もう更に2分浸してみたところかなりギラギラした感じに。また、表面はザラザラした感じにも。

ちなみにこれ以上浸すと赤い色味が出てきて酷い場合にはそれが戻らなくなった。

2分以降は、更に1分、もう少しなら更にもう1分、と言う具合に試しましょう。


②:レモン 

 酢と同じ時間浸してみた結果、酢に比べてほんの少し明るくなったイメージ。


③:重曹

こちらも酢と同じ時間浸してみた結果、レモン同様、少し明るくなったイメージ。

 

④:ピカール (金属磨き剤) 成分:アルミナ系鉱物20%、脂肪酸、灯油ホームセンターでも手に入るごく一般的な金

属専用研磨剤。


・その名の通りピッカピッカになる。(ギラギラが苦手な方はNG!)

・成分上、何日か酔うような匂いがするので、自然乾燥させて匂いを飛ばしてから新聞などに包みジップロックなどに保管してください。


【まとめ】


短時間で明るくしたいなら酢が一番、ただし漬けすぎると変化しすぎるのでご注意を!

あまりギラギラさせたくないならレモンか重曹が◎。時間調整をすることによって理想に近づけやすいと思います。

メッキの様に鏡面にしたいなら断然ピカール。

逆に言うと調整が難しくピカピカの艶々にしかならないので、マットな仕上げにしたい方にはNG


あくまでも軽症な細かい傷やシミ・黒ずみ・緑青などは上記のどれかでおおよそ最初の状態に近づけられます。

それ以上の頑固な症状や傷などはサンディング(削る・擦る)と言う作業が必要になります。


上記の酢では、漬け置きだけでも十分にきれいになりますが、更に塩を入れて指の腹や柔らかいスポンジで軽く擦ることによって落ちにくい汚れも落ちたりします。

それは塩のザラザラによって表面を研磨=サンディングしていると言うことになります。

重曹も同じですね。

実はピカールも同じで、目には見えない超微粒子によって研磨しつつ、磨き成分で艶を出すを一度に行ってピカピカの艶々へ。


 一番大切なことは、サンディング(研磨)とは表面を細かい傷によって荒らすことですから、基本的に荒い研磨ほど艶はなくなると言うことです。


ではなぜ研磨し削るのか?と言うことですが、目的は大きく分けて3つあります。


①:傷を消し整え表面に輝きを持たせる

②:塗装や接着前の表面処理

③:バリを取り除いたり角を整えたりする


この様な感じです。

これのどれに当てはまるかで作業や道具も変わってきます。